アメリカにおけるCHANGE Initiative

社会変革リーダーシップ開発プログラムCHANGEのはじまりはアメリカにあります。

2000年にアメリカで活動する国際NGOオックスファム・アメリカによって学生を対象とした社会変革プログラムCHANGE Initiativeが始まりました。

 

1970年に、アメリカで活動を開始したオックスファム・アメリカは、緊急人道支援や長期開発支援と活動内容を広げてきました。1990年代に入り政策キャンペーンを展開するにあたり、米国各地においてオックスファムの理念に賛同し、行動する市民がいることは大きな力になることから青少年向けの事業が考えられて、ゲーツ財団の助成により始まったのがCHANGE Initiativeです。

 

CHANGE Initiativeでは、主に外交政策に強い発言力を持つ上院議員がいる州の大学など参加者募集がかけられ、さらに基本的には、各キャンパスから1名ずつが選ばれ、アメリカにおける学年末休みである7月下旬にマサチューセッツ州ボストンにあるカレッジにて概ね5泊6日のトレーニングが行われます。トレーニングでは、オックスファム・アメリカが行う政策キャンペーンなどの説明や啓発手法に関する訓練が行われます。そして、キャンパスに戻った参加者(チェンジリーダー)たちはキャンパスからオックスファムのキャンペーンを展開し、場合によっては地元の議員事務所の訪問なども行います。

 

オックスファムはもともと英国発祥であり、英国では圧倒的な認知率を誇るものの米国では0からの挑戦であり、オックスファム・アメリカのCHANGE Initiativeを通じた活動展開の成功は各地のオックスファムに影響を与え、その後、オックスファム・カナダ、オックスファム・ケベック(フランス語を公用語とするカナダのケベック州では、当時オックスファム・ケベックは独立団体であり、CHANGE Initiativeの影響を受けた”la recharge”というプログラムを展開していました。)、オックスファム・オーストラリア、オックスファム・ジャパンなどによってそれぞれの国における青少年向けの事業が開催されました。

 

オックスファム・アメリカは、日本における青少年向け事業展開に協力し、担当職員が2010年に来日し、CHANGE Initiativeの戦略目標、メソッドやプログラム構成についてのブリーフィングを行いました。その後も、2011年、2012年、2014年、2015年、2017年のアメリカ、マサチューセッツ州ボストンで行われたCHANGE Initiativeには、オックスファム・ジャパンから職員が参加し、アメリカにおいて、毎年改良されるプログラム内容を学び、それらを日本におけるCHANGE Initiativeに組み込まれていきました。また、2015年及び2017年には日本のチェンジリーダーもアメリカのCHANGE Initiativeに参加しました。